「梅干」という言葉を聞くと、それだけでお口の中にジュワーッとだ液が広がっていきませんか?
これだけでも、口臭解消に「梅干」が良いということは想像できると思います。
なぜ「梅干」と聞くと、だ液が出てくるのでしょうか?
それは、あの酸っぱい味を想像するからです。
この酸っぱさのもとになっている成分がクエン酸。
クエン酸には、だ液分泌を促すだけでなく、もっとすごいパワーが秘められているのです。
それはイヤな口臭のもとになるたんぱく質を分解し、お口の中に残った食べカスの腐敗や発酵を防ぐ働き。
この働きによって、お口の中で雑菌が増殖することが抑えられるのです。
さて、口臭予防のためには朝食をとることがとても大切。
なんといっても、寝起きはもっともだ液が不足してお口が乾燥しているわけですから、食事で「噛む」ことによって、だ液分泌を促進させなければなりません。
加えて空腹は口臭を招く大きな原因となるわけですから、なるべく腹持ちのいい食事をしてランチまでしのぐことが、口臭予防の極意と言えます。
だ液を効率よく分泌させ、しかもなるべく腹持ちのいい朝食・・・この二つの条件を満たしてくれるのが「梅おにぎり」です。
よく噛んでだ液を分泌させるためには、パン食よりごはん食が基本。ごはんの炭水化物はパンのそれよりも、食後の血糖値がゆるやかに上昇するという点でも、口臭予防にベターです。
さらにポイントは、温かいごはんよりも、冷たいごはんのほうが、より血糖値の上昇がゆるやかで、腹持ちがいいということ。
なぜなら、体温に近い温かいものより冷たいもののほうが、消化に時間がかかるからです。
それだけエネルギーの燃焼時間が長くなり、空腹を感じるまでの時間稼ぎをすることができます。
以上を踏まえると、「梅おにぎり」が口臭予防における朝食ベストメニューとなるわけです。
ごはんを、今流行りの雑穀米などにすると、より噛む回数が増え、だ液分泌に効果的ですよ!
とはいえ、朝食抜きに慣れてしまっていたり、前夜飲みすぎた翌朝には、ごはんを食べるのがちょっぴり苦しく感じるかもしれません。
そういうあなたには、「梅醤(ばいしょう)番茶」がおすすめです。つくり方は簡単。
湯のみに梅干ひとつと醤油を1滴垂らし、そこへ熱い番茶を注ぎます。
お茶を飲み終わったら、梅干も食べてくださいね!
これでお口の中がスッキリ、だ液の分泌が活発になってくること請け合いです。
“おばあちゃんの知恵袋”的な飲み物ですが、胃腸が弱っている時や冷え性に悩むあなたにもピッタリ。
少しずつでも朝何か口に入れる習慣をつけていかれると良いですね。