「虫歯予防には、毎食後3分以内に3分間の歯磨き」
こんなフレーズをどこかで耳にした真面目なあなた。
きっと、もう長いこと意識せず、習慣のようにこの通り実行されていることでしょう。
でも・・・
ちゃんと毎食後しっかり歯磨きをしているのに、ちっとも口臭がなくならないと悩んでいたりしませんか?
それもそのはず。
口臭解消の観点からは「食後3分以内の歯磨き」というのは望ましくないのです。
その理由は、だ液の分泌にあります。
食後すぐというのは、食べ物を噛むプロセスでだ液腺が刺激され口の中がもっとも潤っている時間帯。
できたてサラサラのだ液がたっぷりとお口の中にあるですから、細菌もいなければ口臭もしません。(ただし、ニオイのキツイ食材を食べたときは別ですよ!)
食後すぐの歯磨きやうがいは、折角のできたてサラサラのだ液を、あろうことか流し去ってみずから口臭が発生しやすいお口にしてしまうことなのです。
飲食するものによって口の中は酸性に傾いたり、アルカリ性に傾いたりします。
でも人間の体はよくできていて、だ液を分泌させることで口の状態をアルカリ性でも酸性でもない「中性」に戻すメカニズムを持っているのです。
口の中が中性に保たれていれば、ほとんどの細菌はおとなしくあなたを悩ませるイヤな口臭も発生しません。
というわけですから、食後は歯磨きや過剰なうがいよりも食べカスを取ることに専念しましょう。
そのためのワザはSTEP4以降で紹介していきます。
私もそうでしたが、食後の歯磨きに慣れてしまったあなたは、食後歯を磨かないことに、どことなく物足りなさや気持ち悪さを感じるかもしれません。
でも、食後は口臭を抑えるだ液がバンバン出ているのだと知れば、安心できますよね!
キシリトール入りのガムを噛んだり、デザートにりんごを食べたりすると、だ液の分泌を邪魔しないでお口の中をスッキリさせることができますよ。
ただニオイのきつい食材を口にしたときは、やはり歯磨きをするほうが良いでしょう。
その場合は、歯磨き後にガムを噛むなどしてだ液分泌を補うようにしてください。
食後のノー歯磨きに慣れていくことが、口臭解消の近道だと覚えておいてくださいね!