口臭を知る指標の一つ「舌診断」についてお話ししますね。

アカンベーと舌を突き出してみてください。

そのときの舌の色、正確には「舌苔(ぜったい)」の付着のしかたによって口臭があるかどうか知ることができます。

口臭に悩むあなたなら「舌苔」について常に関心を払っているかもしれません。口臭の原因になる汚れだというように。

でも実際には、これは汚れとは違います。
というか、健康な舌の「舌乳頭」と、病的な「舌苔」を混同しているのです。

「舌乳頭」は舌の表面にある凹凸した突起のことで、味覚などをつかさどる器官でもあります。

この「舌乳頭」の頂点が淡い白色であるため、汚れと勘違いして舌磨きで一生懸命落とそうと、舌表面を傷つけてしまう結果となるわけです。

健康で口臭のしない人の舌にも、うっすら白いものが付着しているということを、まず覚えておいてください。乾燥した状態の時は、いつもより白く見えるということも。

舌磨きのリスクについてはSTEP3で詳しく触れますが、この生理現象を知っていれば「舌苔」に神経質にならずに済むはずです。

お水を飲んだり、STEP4で紹介するワザを実践したりして、お口の中に潤いを取り戻せば、舌苔の白さは目立たなくなり、口臭を発生させることもありません。

ただ、舌乳頭の生理的変化ではなく、病気や感染症が原因で舌の色が変化している場合もあります。

次の3つのケースでは、注意が必要でしょう。