ドライマウスも口臭に結び付く大きな原因の一つです。

統計でも明らかですが、ある年代になると「口の中の乾燥がひどくて辛い」と訴える人が増えるそうです。

これまでは「年だから」と、加齢によるだ液分泌機能の低下と軽視され、適切な治療法も施されず我慢するしかなかったこの症状ですが、近年研究が進み「ドライマウス(口内乾燥症)」として認知され、ドライマウス外来として専門の窓口を設ける医院も出てきました。

「だ液」が口臭解消に重要な役割を担い、お口の健康にとって大切なものだということはすでに前項で触れました。

その主な働きには、次の5つが挙げられます。

  • 口の中の粘膜を保護する
  • 口の中を洗浄し抗菌作用を持つ
  • 歯の再石灰化を促す
  • 食べ物を消化し不要な食べカスを口内に残さず食道へスムーズに送り出す
  • 口の中の潤滑剤となって舌の動きをなめらかにする

 

しかし、だ液の減少に伴ってこれらの作用で守られている口腔内の環境が乱れると、粘膜の炎症や義歯性潰瘍、舌痛、味覚障害や嚥下(えんげ)困難が見られるようになります。

歯にとっても好ましくない環境となりますから、虫歯や歯周炎も悪化し、カンジダ性口内炎といった症状も引き起こす可能性もあります。
これらはいずれも、お口の中のニオイの原因となるものです。

思い当たるフシがあるなら、あなたの今のだ液分泌状態をチェックするテストをしてみましょう。