仕事や家事の間に、ほっと一息つきたいとき。
あなたは、何を飲みたいと思いますか?
緑茶、紅茶、コーヒー、ジュース・・・
ストレスやお口の乾燥といった口臭の原因を取り除くためにも、何か口にするのはとても良いこと。
でも、こうした嗜好品は気をつけて飲まないと、かえって口臭をひどくしてしまうことにもなるのです。
「えっ、緑茶やウーロン茶は口臭予防にいいんじゃないの?」
「コーヒーや紅茶の香りって、臭い消しになると思うけど」
そんなふうに思っている人もいるかもしれません。
確かに、その知識は間違いではありません。
ただ、飲むタイミングと飲む量を間違えるとイヤな口臭を招く結果となってしまうのです。
基本として覚えておきたいのは、コーヒーやお茶類に含まれているカフェインにはだ液の分泌を抑制し、お口の中を乾燥させる働きがあるということ。
カフェインには、眠気を吹き飛ばしたり気分を高揚させたりする作用もあり、それを期待して飲む場合もあるかと思います。でも同時に口臭発生リスクも背負うことに。
また、お茶類に含まれるポリフェノール(緑茶ならカテキン、紅茶やウーロン茶ならタンニン)にも、だ液抑制作用があります。
コーヒーの場合は、渋み成分のクロロゲン酸やタンニンに、やはりだ液の分泌を抑える働きがあるのです。
だ液の分泌を抑える作用があるお茶類やコーヒーは、のどの渇きを潤すために飲んでは絶対にいけません!
さらにお口の中の乾燥を招き、口臭を発生させる原因となります。
寝起きに目覚ましのコーヒー一杯・・・なんていうのは最悪!
空腹やストレスを感じて、お口が渇きがちのときもダメです。
望ましいのは、食後の一服として楽しむこと。
食後であれば、だ液分泌が盛んなので一杯くらいなら問題ありません。
ただし、念には念を入れて最後にお水を飲んだり、飲んだ後にはガムを噛んだりしてくださいね。
そのほかのタイミングでのどが渇いた時は、お水で水分補給をするようにしましょう。
コーヒーやジュース、炭酸飲料、牛乳は、飲んだ後舌の上に微粒子が残りやすいので、特に注意が必要です。
微粒子が残ると口の中のphが中性に戻りにくく、ニオイ発生のもとになります。
STEP4で紹介するワザで、こうした飲み物を飲んだ後は、舌の汚れをしっかり取り除くようにしましょう。
最後にひとつ耳寄りな情報を!
コーヒーは組み合わせによっては、口臭解消をしてくれる場合もあります。
コーヒーの良い香りに関係するフラン類という成分には消臭効果が期待できます。
ニンニクなどのニオイのきつい食べ物を食べたとき、一時的な口臭予防としてブラックコーヒーを飲むのはOKです。
これも、飲みすぎは口臭の原因となりますので注意してくださいね。